飛騨の町へ

週末に足を伸ばして岐阜県の飛騨市まで行ってきた。

 

先日、飛騨市長の新聞記事がネットで話題になっていたのを見て、どんな所なのかと興味を持ったのがきっかけだ。

 

 

(中略)

こうした分野*に取り組むのは、誤解を恐れずに言えば、自分の子どものためである。公職にある自分が支援を充実させれば、多くの方々が救われる。それは次男が私をしてなさしめたことであり、この子が世の中のお役に立てたことになるからだ。

* 病気・生活困窮・ひとり親家庭など、厳しい状況にいる人たちへのサポートのこと。

 

飛騨市が4月からパートナーシップ証明制度を始める、というニュースが同時期に流れ、そこに市長の思いのようなものを感じた。

(*追記 よく見たら上の記事は1年前のものだった。過去記事がパートナーシップのニュースと同時に取り上げられていたのだと思う。)

 

飛騨市がパートナーシップ証明制度 LGBTや事実婚対象 | 岐阜新聞Web

 

自身の過去話でも、初めて自分の存在を認めてもらえた喜びについて書いたが、このニュースを見て当時と似たような気持ちを抱いた。

 

もし僕らがパートナーシップを申請するとしたら、何かあった時に病院で面会できることや保険関係など、実利的な面を考えてすると思う。ただ、一連の記事を読み「ここにいる」ことを認知してもらえる喜びも強く感じた。

 

オセロで黒がひっくり返って白になった、みたいな。ギャグみたいだけど自分で黒くしていたりもする。例えが微妙なので補足すると、白は自分的にポジティブな感じがする。まあシンプルに言うと元気が湧いてきたということだ。始めからそう書けばよかった。

 

ちなみに、大きな括りでいうと自分も対人援助の仕事についている。こういう動きを受けて「自分には何ができるだろうか」と考える契機になった。 

 

 

 

 

映画の「ペンギン・ハイウェイ」を車中で流しつつ、二人で飛騨の町へ向かった。

 

運転していたのでまともに画面は見れなかったが、謎めいた存在、世界の果てとその先、探究心。出てくるキーワードが今の僕らの気分にぴったりの映画だった。

 

  

飛騨はのんびりした雰囲気の町だった。JRの飛騨古川駅に無料の駐車場があり、そこに車を止めて散策した。古い町家。川。遠くの山の緑。

 

隣の高山や白川郷が観光客で賑やかにごった返しているのとは対照的だ。僕はどちらも好きだと思った。

 

正直初めは少し寂しい感じもしたが、五平餅を買った店で店員のおばちゃんが笑顔で話しかけてくれて和んだ。軒先では地元の小学生であろう二人の女の子が楽しげに談笑していた。

 

碁盤の町並みを歩き進んだ先に寺と赤い欄干の橋があり、そこがメインストリートの終点だった。町を守るように流れる大きな川を背にして引き返した。車に戻る頃には外は暮れかかっていた。

 

「生活するとなったらどう?」

「雪かきが大変そう」

「あとコンビニが近くにほしいよね」

 

早速こんな会話を繰り広げているくらいなので、どこへ行ったとして「どうせすぐ音を上げるに決まっとる!」と町のみなさんに叱られそうだ。

 

でも、お叱りはありつつも、そういう僕らの気楽さも包み込んでくれそうな温かい空気を飛騨の町から感じた。夏にでもまた来たいと思った。

 

 

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