高校時代② ≡ 理性と本能

前回の続きです。

 

高校の時に同級生を好きになって告白した、という話です。今回はちょっと生々しい表現も含むかもしれないので苦手な人はすみません、と先に謝っておきます。

 


 

【承】

 

潤くんの家に泊まりに行った時には既に彼のことが気になっていた。向こうからしたら男に好かれるなんて思ってもいなかっただろうけど、ぶっちゃけて言って性の対象として見ていた。

 

性の対象、って言うと途端に生々しくて笑えるけど、要は高校生男子が女子を見てヤリたいとか言ってるのと同じことだ。修学旅行の夜とかにエロい話で盛り上がる感じ。

 

本能のままに彼に触れたくなったがなんとか我慢して、後で家に帰って「不自然な行動してなかったかな」、「やっぱり男に欲情するなんてどうかしてる」と自己嫌悪に陥った。

 

やはり自分で書いていても気持ちが悪いのでこの辺りにしておく。何が気持ち悪いって、相手の立場になって考えたときに「恐怖」を感じること。そういう存在に自分がなってしまっていたことがしんどい。

 

もし潤くんも僕と同じようにゲイだったら話は違った。お互いが対象となり得るなら、それはもう自然な成り行きとしか思わない。今の彼氏との関係はそうだ。だから自分たちのことを気持ち悪いなんて思ったことは一度もない。ただただ自然な関係でしかない。

 

当時に話を戻す。「もっと潤くんに近づきたい」という気持ちと、その後にセットでやってくる自己嫌悪が何度も自分の中でループした。

 

高3の最後に告白するその瞬間までは後者が勝っていた。つまり、具体的な行動(≒告白のこと。最初の方を読むとまさか力尽くで?と思われるしれないが、そこまで理性がない訳じゃない)に出ることはなかった。

 

自己嫌悪を伴うものの、そうして一歩引いた時には比較的冷静でいることができた。潤くんへの思いは気の迷いに違いない、また女の子と付き合えば「普通」に戻るさ、と中学の時から相変わらずの能天気ぶりを発揮していた。

 

その後彼女ができた。キリがないので詳細は省くが、一つだけ言っておくと僕は男女問わず恋愛のプロセス自体は楽しめるようだ。メールのやり取りや告白・デートなどそれなりにドキドキしながら歩みを進めた。

 

初体験も済ませた。行為自体はできた。できたというか、自分以外の身体への興味もあったし、したくてした。そこでまた違和感があった。身体は興奮していたけれど心は満たされなかった。僕が触れたいのは潤くんであって彼女ではないのだ、ということを痛感してしまった。

 

続きます

 

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