初めての彼女②

前回の続きです

 

少しだけ話が逸れるが、僕は小学校の時に父の仕事の都合で2回転校をしている。そして、その転校を機に大人しく引っ込み思案な性格になってしまった。

 

今でもよく覚えているが、小3の初め頃、2回目の転校先でみんなの前に立って自己紹介をする時、勇気を振り絞って(何回やっても自己紹介は緊張する)言った「よろしくお願いします!」の「ま」の部分が裏返ってしまって、クラスのお調子者にその場で大声でマネをされた。それを見たみんながクスクスと笑っていてとても居心地が悪かった。

 

からかいを跳ね返すことも大らかに受け止めることもできず、自分はただ萎縮し黙ってしまった。それから軽いイジメのようなものが始まった。

 

放課中に乱暴な男子二人に挟まれ両腕を綱引きみたいに引っ張られたり、「なんか喋ってみろよ」と頭を叩かれたりした。あまりよくは覚えていないが、二人の男子の他に何人か男女の取り巻きがいて、顔だけは苦しそうにしつつも何も言わずただ耐えている僕を見て笑っていたような記憶がある。

 

イジメを受けたある日のこと、家に帰り、辛くて泣きながら母親に相談した。母親は自分のことのように悲しみ、また怒りながら一つのアドバイスをくれた。「その子たちの前で 『嫌だ!』って思いきり言ってみなさい。できるだけ大きな声で。大丈夫だから」

 

アドバイスの効果はてき面だった。教室中に響く声で「嫌だ、やめろ!」と叫んだ僕に驚いて、それ以来乱暴な男子は寄ってこなくなった。

 

今振り返って思うが、こういう風に問題を解決するのは最後の手段としたい。当時としてはそうするしかなかったし母のアドバイスも的確だったのだけど、攻撃的でない形で事を収める方法もある。もっともそう学んだのはもっと後になってからのことだった。

 

この出来事から僕が学んだことは二つあって、一つは嫌なものは嫌だとハッキリ伝えることの大切さ、もう一つは学校には自分に対して攻撃をしてくる生徒もいるので、そういう生徒とはなるべく距離を置いた方が良い、ということだった。

 

以前の学校ではみんな仲良くやっていたので、正直自分の身に起きたことが信じられないような思いだった。

 

それから徐々に振る舞いが派手な生徒を警戒するようになった。そんな目線でクラス内を観察してみると、何となくいくつかのグループに分かれており、みんなその見えない線のようなものを踏み越えすぎないように行動していることに気が付いた。

 

  

続きます

 


 

この話がSさんへの告白にどう繋がってくるのか、と思われるかもしませんが、ちゃんと続いていきますのでまたぜひ読みに来てください。

 

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